エレベーターを構成する部品の中でも、重要な部品の1つである「制御盤」。そもそも制御盤にはどのような役目・働きがあるのでしょうか。こちらのページでは、制御盤の働き・役目や、制御盤に不具合が起こった場合、どのような危険性があるのかなどについて詳しくご紹介します。
エレベーターの機械室に設置されている装置で、エレベーターの動作や移動速度などを制御する装置を指します。エレベーターの各部品の中でも特に重要な頭脳のような部分であり、各部品の中で特に劣化が早い部分でもありますが、制御盤を含め、主要部分の耐用年数は概ね20年を目安に作られています。
制御盤はエレベーターの頭脳とも表現される重要な装置です。主に、巻き上げ機やドアの開閉、リミットスイッチなどの機器に電気を供給し、管理・制御しています。エレベーターの乗り心地や安定性を保つためにも重要な装置なので、定期メンテナンスでしっかりとチェックしていく必要があります。
制御盤が働かなくなってしまった場合、人や貨物を乗せるカゴの動作、操作スイッチや安全装置などが正常に動作しなくなってしまいます。毎日多くの方が利用するエレベーターを安全かつ快適に運用するためには、定期メンテナンスによる制御盤の管理が大切です。
エレベーターのリニューアル工事を行う場合、制御盤の交換は必須といえます。エレベーターを丸ごと入れ替える「全撤去リニューアル」、必要な部分だけを交換する「部分リニューアル」、制御システムを中心に必須となる部品のみの交換を行う「制御リニューアル」の3種類があります。この中でも、工期やコストを抑えられる制御リニューアルが特におすすめです。
制御リニューアルは、巻き上げ機や制御盤を始めとする制御システムを中心に必要な部品の交換だけを行うリニューアル方法なので、リニューアルコストも工期も抑えることができます。エレベーターの状況や部品の交換箇所にもよりますが、エレベーターの連続停止期間が5日間という短期間だけで完了できる場合もあります。
エレベーターの頭脳とも言える制御盤は、エレベーターの安全性や乗り心地にも大きく影響していく部分でもあります。エレベーターリニューアルにはコストがかかりますが、制御システムを含む必須となる部品のみの交換をする「制御リニューアル」を行うことで、工期もコストも抑えられるのでおすすめです。